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清廉なる冷たさを帯びて
刻まれていく記憶
眦を刺す風は吹き荒ぶ
吐息は直に顕在して
透き通る空は遥か遠い
足音と時が混じりあう
叶わぬ想いが交差する
掌の温もりは既にない
胸の痛みだけが燃えて
瞳の端を溶かしていく
溢れる心が零れ落ちる
静寂から悲しみは生まれ
失われていく灯火
影を貫く光は荒れ狂う
呼気は既に存在して
振り返る夢は今は彼方
雫が音を置き去りにする
天秤は殊更に傾けられて
まるで留まることのない
曖昧な感情を投げ捨てた
言葉は意味をなくして
この世界から光は失われ
想いは置き場を忘れて
頑なな時は費やされ
それでも未来は残されて
終わりはやがて追憶となる
だから今はこのままで
ただこの心のままに
滲む道程を歩んでいく
いつかまた逢える日が
そしてまた笑いあえる時が
訪れることを願いながら
二人過ごした日々を抱きしめて
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