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触れた細波 遠い篝火
火花散る空 月の灯火
湿気た風の軽い口付け
枯れた夜に甘い言葉を
括り隔離するは命の音
漂泊の旅人は夢を繋ぐ
硝子の欠片は何時を望む
凪いだ時に面影をなぞる
知らぬただ知らぬ間に
頑ななしこりは逃げた
無為の その夜の果て
不意の その雨の調べ
無情にも残された鼓動
躊躇いの指先だけ巡る
不覚にも余された苦悩
揶揄いの後先だけ募る
視界の普遍は偏に目映く
煌々と咲き誇るは影の花
終始それらを見やる傍ら
深々と自らの底へと沈む
生きるもの全て轍を刻み
続くもの数多の道を描く
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