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星の名の下にある 満天の夢の下にいる 風の旋律は忘れ難き音色 瞼の裏から透けた世界 回転して集束して散逸する 旋回して加速して豁然する 心の底から沸き立つものは 全ていつかへと繋がりゆく 空と瞬きとこの夜の中で 命の潜まるこの時の中で いつまで口を閉じればいい 凪いで静まる空白の間に 吹いて流れる泡沫の世に どれほどの衣を纏えばいい 予感と感覚に溺れるように 何ひとつ持たぬその掌で その水面に波紋を拡げて 揺り返すその漣を見つめて 強い想いを込めていく 深く確かな心を乗せて
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