『文フリ』についてどう思う?

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 というわけで文フリが終わってから数日が経ちました。改めましてこんにちは。どうも、水樹です。  エッセイを書く間隔が空きすぎて、毎度のことながらキャラの模索から始まっております。別にキャラを作っているわけではないのですが、テンション感というか、ペルソナというか、そんなのがあるじゃないですか。いやよく考えたら初期の頃はクールビューティーを自称していた記憶がありますが。  さてさて、そんなわけで文フリに出店側として初参加をしてまいりました。客側としては2回ほど行ったことがあるのですが、本を出す側としては今回が初めてでした。  しょっぱから事件が相次ぎましたが都合により割愛します。……うんまぁ、いろいろあったよね。  まず文フリとは何ぞやってところから説明しますが、ザクっといえばコミケの小説バージョンです。正確には”小説”ではなく”文学”なので、短歌とかレシピ本とか、あとグラビアとかもありました。結構自由です。  開催されるたびに規模が拡大され、今回は2500ブースくらい?だった気がします。今回は出店も抽選になったくらいで、運営は順調なようです。次回はビッグサイトが開催地ですしね。  そこで私が書いた本がドカドカ売れて数十万、数百万の利益が……夢の印税生活……なんてことはありません。甘えんな。  とはいっても印刷代と交通費くらいは回収できる……なんてこともありません。甘えんな。  辛辣なことを言えば、”素人が書いた本に金を出して買う”なんてことには相応な理由がいります。これはあくまでも持論ですが、シンプルにクオリティの高い本を買いたいのなら本屋に行けばいいのです。  つまり顧客が求めるものは”文フリ”でしか得られない付加価値、ということです。  ”本が売れた瞬間”をざっと観察した限りでは、一番の理由を占めているのは”知り合いが書いているから”でしたね。その次が”自費出版以外では考えられないくらい尖っている”で、”ジャケ買い”、”趣味に合っていそう”、”めっちゃ安い”と続く感じです。  試し読みが書店と比べて気軽にできない上、イラストや漫画と違って本のクオリティというのは一見では判断が難しいため、こうなるのは致し方ないことだとは思います。前回買って面白かったから次回作も買う、というリピーターも、もちろん存在はしていますが、そもそも初回購入のハードルが高いといった印象でした。  色々と反省があった文フリではありましたが、まぁ利益云々は置いときまして。  そもそも自分の書いた小説が製本されるという楽しさは、何にも代えがたい喜びがありますね。今回はアンソロジーなのですべて自分の作品というわけではありませんが、というかこの文量を自分一人で埋めるのは流石に無茶過ぎる。  自分が書いた作品が製本される。というステップには到達できたので、次回は、自分の書いた作品が目の前で売れる、というステップに到達できるように頑張りたいですね。
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