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その日の夕食は、魚にサラダ、米、汁物。
まずい。この一言につきる。そりゃ入院食でいいものが出るはずがない。思っていたが予想よりもキツイ。
でも、これで治るならいいかと思っていた。
5分程度で食べ終わってしまった。足りないと思いながら食器を片付けた。
薬を塗らなければいけないので看護婦を呼んだ。
「すみません。薬を塗ってくれませんか?」
そういうと元気な声で
「わかりました!すぐ行きます!」
と言ってくれた。
すぐに来てくれて、背中に薬を塗ってもらった。
「けっこう赤くなってますね。」
背中は自分では確認できないので、そんなに赤くなってしまったのか......と思いながら言った。
「そうなんですか。自分では確認できないのでどのくらいなのかわからなくて.....」
静かな声で言った。人見知りのため無愛想な言い方でもあった。
そんな会話をしていたら背中は塗り終っていた。
「終わりましたよ!あとは、大丈夫ですか?」
また元気な声で言ってくれた。
「ありがとうございました。あとは自分で塗れます。」
そういうと看護婦は戻って行った。
夜遅いのにあんなに元気よく対応してくれてありがたかった。ナースコールで呼ぶのは俺だけじゃないし、看護婦は大変だろうな....
いや、看護婦さんだ..........
こんなにしてもらって看護婦はないよな。申し訳ない......
そう思いながら寝た。
翌朝、6時半に看護婦さんが来てくれた。
「朝ですよ。体温測りますね」
あー。もう朝か。起きると皮膚が乾燥して痛い。あー。辛い。これを察してくれたのか看護婦さんが
「大丈夫ですか?乾燥している部分に薬塗りますね」
そういうと塗ってくれた。
「ありがとうございます。」
さっそく朝から助けてもらった。
朝食が運ばれてきた。
パンにサラダにマーガリンに牛乳。
普通だった。味も普通で特に違和感はなかった。
これも5分程度で食べ終わり。食器を片付けた。
本でも読もうと思って、読んでいたら。回診の医者が来た。この日は土曜日だったので、自分の担当の医者ではなかった。
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