第1章

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卓は考えていた。 桜子の顔をマジマジと見ながら、考えていた。 「なによ…!」 桜子は照れたように、うつむき加減に、卓を見た! その様子はとてもかわいく、卓は自分で、悩んでいたんだろう、と思った。 桜子はかわいい! 俺はサッカーより桜子を取ろう、と思った! 今が大事だ! 今というこの一瞬が全てだ! 卓は今、桜子といることを大事にした! 二人は、一緒にジェットコースターに乗った! 楽しかった! 高所恐怖症の卓はビビりまくっていたが、桜子は笑っていた。 桜子の笑顔がよかった! 桜子の笑顔が大好きだった! 二人は、疲れてベンチに座った。 「ちょっと待ってて!?」 そう言って、卓は駆け出した! 桜子は待っていた。 「お待たせ!」 と言って、卓が帰ってきた。 卓は両手にジュースを持って、戻ってきた! 「はい!あげる!」 「いいの?ありがとう!でも…」 「俺にかっこつけさせろ!俺、金持ちだから、平気なんだ!」 そう言って、卓はグイッと、ジュースを差し出した! 桜子は、両手で、ジュースをギュッと握りしめた。 暑い夏の日だった! どこかで、蝉が鳴いていたが、それもまた二人には関係なかった。 しばらく、沈黙が続いた…。 そして、卓が話しだした。 「俺、実はプロのサッカー選手になるか、迷ってるんだ!?親は大学行って、就職しなさいっていうけど、サッカーやりたいし…」 「じゃあ、プロのサッカー選手になればいいじゃない?なぜ、迷うの?」 そこで、卓は一呼吸置いた…。 「俺、桜子が好きだ!付き合ってほしい!」 その言葉には、桜子もビックリした! 桜子は考えた。 「え、私…。いいけど…」 「本当にやった!」 こうして、二人は付き合うことになった。 卓は嬉しくて、両手を上げてガッツポーズをした!
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