春ちゃんへ。

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『春ちゃんへ、お元気ですか。これを聞いていることには僕は居ないと思います。まず、何から言ってもいいのかは分からないけど、僕のことはすぐに忘れてほしいです。  なので一番、最期にアドバイスを送りたいと思います。  まず、僕からのプレゼントを僕が死んでからすぐに捨ててください。そして、クッキーとかお菓子を積極的に作ってください。それで、僕より美味しくクッキーを作れるようになってください。喜んでくれる人がいますから。  次に、キーホルダーはちゃんと選んでください。きっとそちらのほうがいいですから。それと、交友関係はちゃんと保ってください。きっと、良いことがあるでしょうから。  そして、いずれ僕のお墓参りに来たら、クッキーをお供えしてください。もちろん、春ちゃんの自信作で。  最後に。こんなことを言って、春ちゃん苦しめたくないんです。だけど、僕は一番最後に自分に正直になろうと思います。
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