第1章

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待ち合わせは、もう二時間前だ 分かっているけどさ、君が来ない事くらい 街を歩く人々 空を流れる雲でさえ 僕を笑っているような気がした 引きずらないで、認めてしまえば前へ進めるだろう だけどね、それは簡単なようで、凄く難しいものなんだ 信じられない …いや、信じたくない 君にとっての僕は ただの遊び道具なんだって 君との時間、僕の感情 様々な想いが、回って回って 悲しくて、辛くて 息が切れたの きっとこれが 君に辿り着けない事が ――僕の末路なんだ 今日も平然と時間は過ぎていく 地球は何も知らない顔して、回っている 何か言おうとする僕 だけど、呼吸を止めてしまって 何も言えずに立ちすくんでしまう 出会ったのは運命だけど偶然で きっと君に出会わない方が良かった それでも知ってしまった 君のその笑顔で、仕草で どんどん僕が壊れていく―… この関係を壊したくない 変わるのが恐いだけ だけど、もうやめよう 君を待ち続けると 僕が壊れてしまうだけだ 追いつけなくても これでいい 僕は君が望む道化師だ 君の思うままに 操ってよ――――……
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