2 ブラストブーツ

2/19
前へ
/1671ページ
次へ
目覚ましを止めた瞬間、 時計の針が示している時間に、また驚く。 「うわ、最悪!」 高校に行かなければならないという現実を、 くらくらしている真斗の脳は やっと認識した。 布団を蹴り、 パジャマ代わりのトレーナーを脱ぎ、 椅子に掛かっている昨日の 白いシャツに手を通し、 そのまま学生服の上着とズボンを着て、 ベッドのすぐ隣に立ててある鏡で、 自分の髪を見て 手でさっと寝癖を直した。
/1671ページ

最初のコメントを投稿しよう!

58人が本棚に入れています
本棚に追加