雨合羽の忠告

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 次の日、僕たちは『雨合羽』のことなどすっかりと忘れて何も変わらない普段通りの学校生活を過ごしていた。  午前の授業が終わり、給食、そして昼休み。  僕は昨日の続きをしようとA君とB君に声をかけた。  するとA君は…… 「あー、ごめん、午後の数学の宿題忘れて昼の内に写さないといけないからパスだわ!」  そしてB君も…… 「何か朝から体が怠りぃ……風邪引いたかも……俺も今日は寝てるわ~。午後早退しようかな……」  2人の都合がつかないとなると1人でボールを蹴っても面白くはない。この日の昼休み、僕は他の友人グループと混ざって教室内でゲームや漫画などの他愛もない会話をして過ごしたのである。  この時、僕は全然意識をしていなかった。そう、だからこれは本当に "偶然" なのだと思う。  こうして僕たちは計らずも昨日あの『雨合羽』に言われた通り、昼休みをジッと教室内で過ごしたのである。  ――そして、次の日。  調理実習の授業を受けていた生徒全員が体調不良を訴えて、病院へと搬送されるといったあの大事件が発生したのだ。  ◇
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