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――事件が発生して2日後。
僕たちは3人は生徒指導室に呼び出されて、警察関係者と教師からキツイ説教を受けていた。
それも当然のことである。
調理実習中に発生したあの集団一酸化炭素中毒事件。あれは僕たちが昼休みにサッカーボールを使ってボコボコに歪ませてしまったあの排管ダクトが原因で起きてしまったことだからである。
だが不幸中の幸いにも重症者はゼロ。
僕たちが行った行為に明確な悪意が無かったこと、排管ダクトの管理については学校側にも非があったことなども理由に僕たちは学校や各関係者の方々に大変な迷惑をかけてしまったが社会的制裁などを咎められることはなく、この事件は幕を閉じた。
しかしながら僕たち3人には不可解なことが残った。
――そう、あの『雨合羽』の存在である。
説教中に警察関係者から告げられた身を震わせるような事実。
「あのダクトが後少しでも潰れて空気が完全に塞がっていたら、死傷者が出ていたかもしれなかったんだよ」
そう、あの大雨の次の日。僕たちは偶然にも『雨合羽』の忠告通りの行動をした。もし、あの日、『雨合羽』の忠告を守らずに配管ダクトに向かってボールを蹴り続けていたら……
ああ、そう考えると……
――僕は今でも震えが止まらない。
◇
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