脳内投影ブックカバー

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「ああ、まずい。早く、早く私を」 小人を眇め見て俺は「も、貰うよ」となんとか呟いた。 すると、突然小人が丸い粒へと変化して「はい、口を開けて」と囁いた。 俺は口を開けて小人の粒を呑み込んだ。 身体の中にひんやりとする風が通り過ぎていく感覚がした。 頭もスッキリとして爽快な気分に。これは今の粒の効果なのか。きっとそうだろう。 身体中の毒素が抜けていくかのような心地よい風が吹き抜ける、そんな感じだ。 生きている、そう思える瞬間だった。 その思いがすべての嫌な空気を振り払ってくれている気がする。とそのとき、辺りの景色は一気に白んでいき視界を無に変えた。気づくと俺はベッドに横になっていた。
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