“ENDLESS SUMMER”

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 波の勢いがなくなった所で、ボードから飛び降りる。  すぐにボードに立てるようにはなったが、そこから先の進歩がない。ちょっと難しい波になると、あっという間に巻かれてしまう。  ま、気楽にノンビリ楽しむさ。息巻いてやるほど若くはないし、まっすぐ乗っているだけだって、けっこう気持ちイイ。 「サーフィン」は楽しいよ。まだ、何がどうだから…なんてことが言える段階じゃないけど…。  君には感謝してるよ。キッカケ与えてくれて。君に出会ってなかったら、一生縁がなかったかもしれない。『そのうちいつか…』で実現していない夢のひとつに、なってたかもしれない。  だから…君にはとっても感謝してるよ。僕はただ、君にイイトコ、見せたかっただけなんだ。だからイイ年こいて、「サーフィン」始めたんだよ。  でももう、それもどうでもいいこと。それを抜きにしたって、じゅうぶん楽しいよ、「サーフィン」は…。 “ENDLESS SUMMER” ―終わりなき夏―  僕が一年中海に入るようになって、一年が過ぎた。  でも僕はまだ、その映画を観ていない。
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