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どうやら出来上がったらしい。
匂いはいい匂いだ。
見た目も普通のハンバーグ。
孝也の肉片で出来ていると思うと食べたくは無かったが、ここで私も食べなくては怪しまれてしまう…。
そんな事を考えていると俊行はもうすでにハンバーグを切り始めていた。
そして一口…
それを見た瞬間ゾクッとした。
自分の友達を食べているのだから。
「やっぱ俺って天才かも!すげー旨いよ!!早紀も早く食ってみ?」
そう促され私も一口…
手が震えるのを必死に隠した。
私の口の中で孝也がまたバラバラになっていく…
何とも言えないおいしさだった。
達成感のような物さえ感じていた。
おいしくて気持ち良くてこれ以上のエクスタシーは感じた事が無かった。
気持ち良すぎて鳥肌が立った。
私はその後も夢中で食べた。
いくらでも食べれた。
もっと食べたい…
そう思った。
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