最後の惨劇

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  とりあえず私が担当になり、彼女の精神鑑定を始めた。   しかし、彼女は私と話をしてくれなかった。   ただ一言   「先生を見てると約束を破ってしまいそう…」   とだけ呟いた。   それから何日かすると、彼女はすぐ死のうとする様になったのでベット以外何もない部屋に監禁することになってしまった。   食事も一切摂ろうとせず、やつれた体でただぼんやりと鉄格子のついた窓の外を見ていた。     彼女の腕も、ビタミン剤を何回も打つので青あざになり、見ている方が痛々しい位になっていた。   それでも一切物を口にせず、人が来るのを恐れていた。   「食べてしまいそう…」 「彼と約束をした…」 「近寄らないで…」 「死にたい…」 「殺して…」   彼女は毎日そう呟くように言っていた。       ある日彼女が床に倒れていた。 私はびっくりして中に入り彼女の体を抱き起こした。   彼女は半分意識を失っていた。   しかし次の瞬間、まるで別人…いや、獣の様に変わってしまった彼女が、私に襲いかかってきた。   彼女を支えていた腕を噛まれ肉を引きちぎられた。   私は何とか振り払い外に逃げようとしたが、物凄い力で壁に叩きつけられ意識が朦朧としてしまった。   私は彼女の餌食になってしまうのだろうか…   そんなことを考えていると、足に激しい痛みと生暖かさを感じた。   その後すぐに私は意識を失ってしまった……。
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