惨劇の始まり

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「お願い…俊行には言わないで…」   孝也はまた楽しそうな笑みを浮かべた。 そして、テーブルの上に置いてあった私の携帯を手に取り自分の携帯にかけた。   「また明日連絡するから、バラされたくなかったら出ろよ。」   と自分の携帯をいじりながら言った。   そこへ丁度俊行が戻って来た。   「…?二人ともどうかしたのか?」   「あ?別に…俊行の事話してただけだよ。ね?早紀ちゃん。」   孝也は笑いながら私を見た。   「…うん。」   私は小さく頷く事しかできなかった。   俊行はその内容が気になったらしくふざけながら孝也に絡んで、二人で楽しそうに笑っていたが、私は作り笑いしかできなかった。   その後すぐ孝也は用事ができたと言って帰っていった。       次の日ショートメールで孝也からメールがきた。 そこには孝也のアドレスが入っていて“今スグメールしろ”とメッセージがあった。 
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