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次の材料
俊行が帰った後、私はすぐに風呂場に向かった。
まだ食べ足りない…
私は夢中で孝也を切り刻んでいた。
やわらかそうな部分は焼いたり茹でたり。
内蔵もおいしそうな部分だけ食べた。
食べれなそうな部分は細かくして、何回かに分けて生ごみに混ぜて捨てた。
そんな風にしていると3日で食べ終わってしまった。
普通の生活に戻ったが、物足りない毎日だった。
孝也は行方不明で捜索願いが出されていた。
俊行も少し探したりはしていたが見つかるはずはない。
今頃半分はごみの山の中か、焼却され…
もう半分は胃の中で消化されてしまったのだから…。
私はついに我慢できなくなり、新しい材料を探すことにした。
一番てっ取り早く、出会い系で見つける事にした。
取り合えず今度は、少し年を取って熟した材料を探した。
“中田 洋平 37歳 会社員”
よしこいつにしよう。
品定めが終わるとさっそくメールを送った。
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