1/2
108人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ

  俊行と付き合って半年。   私はずっと出会い系で材料を探し、そいつらで我慢してきた。   しかし、もう何をしても満足できなくなっていた。   孝也から数えて5体…   私と同じくらいの男を2人と、高校生を一人。     もう我慢の限界だった。   愛よりも欲望が上回ってしまったのだ。     私はその日、俊行を家に誘い、お酒を飲み、いつもの様に愛し合った。   この後の事を考えるといつもより感じていた。   お互い絶頂に達し、俊行は眠りに落ちた。   私はその寝顔を見て少しためらった。   洋平の時の様に手足を縛り口を塞ごうとした時、俊行は目覚めた。   俊行と目が合う。   俊行はいつもと変わらない顔のままで   「俺で最後にしろよ…」   そう小さな声で言った。   私は驚いてなぜ知っているのかを聞いた。   「ずっと様子が変だったから、こっそり見てたんだよ。そしたら知らない男を家に連れて来て…始めは浮気だと思ってたけど、そいつはいつまで経っても出て来ないし。」   私は疑問になった。 知っているのになぜ別れなかったのか… 警察に言わなかったのか…   「恐くなかったの?」   そう聞くと俊行は   「恐くはないよ。でもいつこの日が来るのかで頭がいっぱいだったよ。俺は早紀の事本当に愛してるから…その日がいつ来てもいいと思ってたんだ。」   そう言うと俊行は泣きそうな顔になりながら   「でも、俺で最後にして欲しい…早紀のためにも、俺のためにも…。」   私は俊行の愛を感じ、ますます興奮していた。   私はナイフを手に取り俊行の元へ。  
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!