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「なんだって、なのだ!」
驚愕するキャキャ。
「お願いします! 俺を雇ってください!」
ミキコよりはマシだが世界で2番目に嫌いな女に、俺は頭を垂れている。
理由? それが礼儀だからだ。
キャキャは怪訝そうに、
「なんでーっ!」
「いやねえ……ちょっと昨日色々あって」
決意したんです。
キャキャは手を丸にしてじーっと俺を見ると、「わかったわかった。」と言った。
何がわかったのか知らないが。
「つまりたっくんはー、自分でも凄い魔法グッツが作れるようになるか、あるいは使いこなせるようになるかして、ミキコって人の性格をどうにかしたいのと、好きな人と結ばれたいんだね?」
げげっ。
なんでわかるんだ?
「忘れたのだ? キャキャは魔法使いなのだよっ。」
……そうか。
「よろしくな、キャキャ。」
「あ、こら! てんちょと呼べッ。」
「うん、よろしく。店長。」
キャキャは満足そうに、にっと笑った。
「化猫ノ園へ、ようこそ!」
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