エピローグ

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*****  年が代わってくまたん編集部に社員が増えた。  弥生さんのデジカメの操作も格段に上達したその頃、俺は編集部を辞めた。  父親の写真館で燻ることも止めて、熊本から飛び発つのを決めたからだ。  弥生さんは感謝の言葉と共に、旅立ちを応援してくれた。  夢は「どこにでも行けばいい」と泣いて背中を押してくれた。  真田圭側から依頼がきて、俺が撮ってやる日がくることを、この時誰が想像できただろう。  その時、いつかの誰かがしたように俺も彼女を熊本に迎えに行くのは………  また別の話。  End
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