2250人が本棚に入れています
本棚に追加
*****
年が代わってくまたん編集部に社員が増えた。
弥生さんのデジカメの操作も格段に上達したその頃、俺は編集部を辞めた。
父親の写真館で燻ることも止めて、熊本から飛び発つのを決めたからだ。
弥生さんは感謝の言葉と共に、旅立ちを応援してくれた。
夢は「どこにでも行けばいい」と泣いて背中を押してくれた。
真田圭側から依頼がきて、俺が撮ってやる日がくることを、この時誰が想像できただろう。
その時、いつかの誰かがしたように俺も彼女を熊本に迎えに行くのは………
また別の話。
End
最初のコメントを投稿しよう!