第1章

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周りには彼女の為に取ってますってフリで、猿ウサミミぬいぐるみとコアラウサミミキーホルダーを1つずつゲットした。 今月の小遣い殆ど使い切ってしまったが悔いはない。 ほくほくしながら出口へ向かう途中、小柄で、フードを被った奴にぶつかってしまった。 「っと、悪りぃ」 チャリンっと先ほど取ったばかりのキーホルダーが落ちた。 「ごめ……なさ」 相手は急いでそれを拾って走っていってしまった。 「おい! それ俺のーー」 と、よく見ると床にはキーホルダーがもう一つ。 コレは猫にウサミミがついたやつ。 あいつ間違えやがったな。 でももう姿は見えない。 ま、こっちも可愛いからいいか。 それにしても、速攻で逃げるなんて…… 「なんだったんだ、あいつ?」
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