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久しぶりの休日
昼過ぎまで泥のように寝ていようと思っていたのに、空が黒色から水色に変わる一時間前に目覚めてしまい、結局、二時間程しか眠れませんでした
この狭くて、ただ寝るためだけの家は、部屋が埃を被っているだけで、久しぶりの掃除も一時間程で全てが終わり、洗濯とかもその間に全てが終わった
フリーター人生も今年で10年になり、いつになればこんな生活にピリオドが打たれるのか!
あの時に、俺にもう少しの勇気があれば、今とは全く正反対な人生を送っているでしょうに
高校時代に芸能事務所にスカウトされる程物凄い美人の同級生が居て、ずっと片想いを抱いていた
だけれど、彼女は大手ゼネコンの社長令嬢!
とても平凡なサラリーマンの息子である俺の事を気になってくれたりする訳もなく、高校卒業とともについに彼女の姿を目にする事がなくなりました
卒業するまでに玉砕覚悟で彼女に想いをぶっつけてみても良かったんじゃなかったかな?
って、常に思う
その彼女が二年前に、大物代議士の息子と結婚してしまいました
まさに政略結婚そのものでしたが、こんな俺にこの結婚を阻止する力があるはずもなかった
さてと、掃除も洗濯も入浴も全てが終わっても、まだ正午まで約一時間!
他にやる事もないし、どうしよう!?
そうだ!
食料調達に買い物に行こう!
それともどこかでランチするか?
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