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夜中に大雨が降り明け方になると静かになってきた頭痛がする僕は寝ていないもんもんとして眠れず出勤時間になり仕事着に着替えて家を出た。
朝から社長が夫婦喧嘩をしていたおばさんは休みのようだ今日は黒い水溜まりが少なくて黒い塵がいつもよりたくさんでているお腹が痛くなってきた早く帰りたいもう嫌だ今日はお爺さんはこなかった僕はこの工場を辞めようとおもったもういる価値がない最低な職場から離れて静かに暮らしたかったんだ。
仕事が終わり外へでると小雨が降っていた工場を辞める決意をしたからなのか小雨が嬉しく感じたが心は負けたのかと問答を繰り返し重苦しい疲れて身体もだるい。
僕は毎日している今から帰ります。のメールを彼女に送り傘はもっていたがささずに歩きだすぽつぽつと降る雨が冷たくて気持ちが良かった交差点がみえてきた紫色と緑色の紫陽花がお出迎えをしてくれて心が和む紫陽花の前まで来ると信号機が青から赤に替わった僕は紫陽花を鑑賞する蛞蝓を2匹見つけた時ジリジリジリー携帯電話が鳴ったメールがきたのだ僕は慌てながらもっていたリュックから携帯電話を取り出してメールをみた。
彼女からの返信メールだった「別れたのだからもうメールしてこないで下さいサヨナラ」頭が真っ白になった涙が流れてくるもう駄目なのはわかっていたし伝えて欲しいとも願ったがまだやり直せるとも結婚したいとも彼女が好きなのは変わらない。
救急車のサイレンの音が近づいてくる信号機は青に替わっていたが僕は立ち止まっていたそうだ謝ろう真剣に謝ればまだやり直せる彼女からきた返信メールに返信しようと文字を打ち込むが手が震えて上手く打てない小雨が降っていて画面もみえにくい救急車は通りすぎていき信号機はまた赤に替わっていた。
黒い車が運転操作を誤り交差点にいた男性を跳ねて止まっている。運転手の町工場社長の男性は病院に運ばれたがまもなく死亡。跳ねられた男性は即死。現場は酷い状態だったらしい肉片や血が周りに飛び散り民家の花壇にも大量の血がついていて咲いていた紫陽花が赤黒くみえたそうだ。
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