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いまだ混乱した頭のまま、テーブルに話しかける。
「えっと…ごめんね。こんな時間だし、お風呂に入って寝ないと…」
お風呂に入るためにブレスレットを外そうとして、さっき外せなかったことを思い出す。
「どうやったら外せるの?」
(それは分からないよ。外せるのかも…。でも外す必要がどこにあるの?)
「そんな…」
テーブルの返答に愕然とするが、もう夜も更けていて、慌ててる時間もないので、仕方なくブレスレットを付けたままお風呂に入る。
(あなた綺麗な肌してるのね)
「!」
湯舟に浸かると、突然、声をかけられる。
(テーブルが言っていたでしょ。
皆と会話できるって)
「お風呂まで…」
(今日も疲れたでしょ。ワタシでゆっくり癒されていくといいわ)
女の人の声で優しく言われる。
お風呂から出る頃には、恐怖や戸惑いといった感情は薄れていた。
それでも突然のことに、私は疲れいてすぐにベッドに入る。
(おやすみなさい…)
ふと耳元で声が聞こえた気がしたが、私は疲労のためそのまま寝てしまった。
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