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『悪い奴らはリッパーさんに斬られる』
とある国、とある街の夜にてある男の姿があった。
帽子を浅く被り、赤のシャツに黒めのジーンズ、黒のリュックサックを背負った男だった。
「くそぉ、ちったぁやっちまったな」
男の名は通称『リッパーさん』と呼ばれる殺人鬼かつ殺し屋である。リッパーさんは殺人鬼と呼ばれてるが快楽の為ではなく『裏の仕事』として目標を斬っている。
『リッパーさん』の通り名は初めは『ジャック・ザ・リッパー』を模して名乗ったが、殺しの方法が毎回、堂々とした斬殺により『リッパーさん』の名前が定着した。
リッパーさんは業界では裁くに裁けない悪人を斬る正義気取りと言われてるが、実際にそうなので否定もしない。
ただ、自分が悪と思った奴を斬るのだ。そして、斬るのに失敗した事は無い。
ただ、今回は大きなヘマをしでかしてしまった。
「いちち…………応急処置しないと」
今、リッパーさんが着ている赤いシャツは目標の血で濡れてるのではなく、自分の穴が合いた身体から出る血で濡れている。
そう、目標の護衛に撃たれてしまったのだ。
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