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夜に道路の端っこに座っている。もし路地裏なら何らかのヤバいフラグが立ってそうだ。
だが、これから起こる事はそれよりある意味楽かもしれない。
リッパーさんの耳に車の音が聞こえた。それも、重そうな音が近くで
「車の音が聞こえるな。この位置はまず」
どがっ
「ぐぎゃつ!?」
リッパーさんに何かぶつかった。何かとは大型トラックだった。大型トラックは居眠りかつ無灯火走行、そしてリッパーさんは出血で弱っているという最悪中の最悪な条件を満たしてリッパーさんは轢かれてしまった。
そのまま自分がギャリギャリボキボキと引きずられる音と骨が折れる生々しい音が痛みに抗えないリッパーさんの耳に入る
リッパーさんは悟った。殺しに殺した結果がこれだ、これは報いだ、と
「ぐばぁ…………」
引きずられたリッパーさんは二百メートルほど引きずられた後、やっと解放されたが…………
「…つ……まんな……かっ………たなぁ?」
リッパーさんはポツリと呟いた後、ゆっくりと星を見るように瞼を閉じた。
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