第2話

7/13
前へ
/54ページ
次へ
思わず何度も繰り返すとその先へと進んでしまう。 首筋から背中へと手が這っていくが、もう止める必要はない……解放するように身を任せていた。 桐谷さんがTシャツを脱ぎ、お互いの素肌を重ねると更に安心感もあって気持ちがいい。 このままずっと抱き合っていたいくらいだ。 でも桐谷さんがどんどん下の方へ移動するので「あ、ちょっとそこは……」と、思わず仰け反って逃げてしまう。 「――何で逃げるの?」 「だって、やっぱ恥ずかしい……」 桐谷さんが私の顔を見つめたまま上に戻ってきてキスをする。 密着していると、桐谷さんが反応しているのも分かり、太ももの辺りに当たっているので私もそっと触れてみた。 「くっ……」 桐谷さんの我慢している顔をみると愛おしくなってきて、下に降り口に含んでみる。 「ッ――!」 ビクッと身体が強張ったあと、息遣いが少し荒くなり、可愛く思えてきて意地悪してみたくなりエスカレートしていく。 「ちょ、ちょっと待って!」 「――ダメ……でした?」 「いや、気持ち良すぎてもっていかれそう」 私の腰を掴むと上へ引き上げられ、今度は桐谷さんが私の体に舌を這わせていき立場が逆転してしまう。 また下に降りていくので私が逃げると「ちょっと舐めさせてよ」とダイレクトに言われ顔の熱が一気に上がる。 少し我慢してジッとしてみたが、舌が触れる度に声が漏れ、恥ずかしさが倍増するが、桐谷さんは構わず続けるので我慢が限界に達していた。
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

79人が本棚に入れています
本棚に追加