第3話

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ピアスとネックレスとリングが飾ってあるが、華奢なデザインなので可愛いし、リングが少し気になり心トキメイてしまう。 パヴェ状に小さな石が散りばめられていて、重ねづけしても素敵気がする。 「これ可愛いね……」 溜め息混じりに呟く鈴は全部欲しそうで、ハート形もモチーフも、ピアスはパヴェからチェーンか伸び揺れる感じも女性が欲しくなる的を得ている。 さりげなく揺れる度に反射するキラキラする繊細なチェーンも『欲しい』ダメ押ししてくるようだ。 色はゴールド・シルバー・ピンクゴールドから選べるようになっている。 「どれにしようか……」 鈴は一式買うつもりのようだが、色で迷ってるみたいなのでプチアドバイスを入れてみる。 「ピンクゴールドも可愛いけど、今の時計と合わすならゴールドもいいよね」 「うん、私もそこで迷ってる。メイはどうする?」 「リングは気になったけど、多分サイズがないと思う」 そっかという顔をして鈴が店員さんに号数を聞いてくれたが、どうやら八号がからみたいで諦めるしかなさそうだ。 「鈴はどうするの?」 「うん……やっぱゴールドにしようかな」 試しにつけたのを隣で見ていると、可愛くてつい欲しくなった位だ。 「セットでつけても素敵だけど、単品使いしても可愛いね」 「よし、ゴールドにします」と購入が決定した。 可愛い限定のケースに入り、ショッパーもピンクでイチイチ見た目で誘惑をしてくるのが小憎いし、欲しくなったんじゃないと鈴もニヤリと笑っている。
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