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それからと言うもの、眼鏡の前で悩む日々が続いた。 かけていいのか、悪いのか。 人の心が見える訳じゃないのではないか。 ならかけて、いやダメだ。 もし人の心を見てしまえていたら? 心が見える眼鏡。 見えないはずの心。 心を見たい俺。 悩んで悩んで悩んだ、その結果。 俺は寮の自分の部屋のなかでだけ、眼鏡をかけるようになった。
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