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俺は、大切で大切で大好きな親友、和政の本心を知りたいと思った。
思って、思って思って思って、俺のもとに届いたこれ。
開けて覗いて使ってみて。
これの力を思い知った。
だから、俺はこれを使わないって決めたんだ。
見ちゃダメだ。“人の心を覗くなんて悪いことなんだ”
ああ、何て俺は悪いやつなんだろう。
俺は和政の心を覗いた。
後悔。それとも、絶望。
「ごめんな。ごめん。謝っても謝り足りないけど、本当にごめん。俺は和正と一緒にいる、いられるようなやつじゃないんだ」
俺は和政の前から姿を消した。
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