眼鏡

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そうやって毎日を過ごす俺の寮の部屋に、なにかが届いた。 差出人も宛名も書いてない、小さな段ボール箱。 その段ボール箱の上においてある、きれいな便箋。 俺はとりあえず、その便箋を読み始めた。 「拝啓、お悩みのあなたへ。 箱の中身は見ましたか? それは、僕からあなたへのプレゼントです。 きっと、きーっと、あなたを助けてくれます。 僕はお二人を心から慕っています。 二人の幸せを祈って」 差出人の名前はなかった。 俺は便箋をしまって、段ボール箱を開けた。
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