眼鏡

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それは文字のようで。 どこから流れてくるのか、視界のあちらこちらから流れてきた。 あー、つかれた 男ばっかでむさ苦しい! めんどくさいなぁ 和正の心が知りたいなぁ 「!?」 不思議に思って眺めていると、下の方から流れてきた言葉に、俺は驚き椅子から転げ落ちる。 その拍子に、眼鏡が床に落ちた。 視界から文字は消える。 ・・・心が見えてる? あれは俺の心だ。 俺は恐る恐る眼鏡をもう一度かけた。 これがあれば、和正の心がわかる! 「ダメだ!人の心を覗くなんて!」 自分の心の声に、思わず叫び、俺は眼鏡を机の引き出しにしまった。
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