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タクシーで会場前に乗り付ける、出入り口には機動隊が立っていて警戒していた。義勇軍将校らの姿は既に無い。
「入館を要請する、そこを通して貰いたい」
「君たち、ここは立ち入り禁止だ」
「私は国防軍作戦後方司令佐々木中尉だ。入館資格はあるはずだが」
警部補が女子高生をヘルム越しに観察する、確かに階級章はつけている。しかしそれを通すつもりはない。
「いいや許可出来ない。現在特別警戒中だ、しかるべき書類を所持していない者は通すことは出来ない」
プロフェソーラが教えなかっただけで書類が存在している可能性はある、正論なので悠子は退く。
「そうか。では一つだけ質問に答えよ、クァトロはここを通ったか」
「答える必要を認めない。早くここから離れるんだ」
「悠子」
「うむ」
一旦そこから去って近くの建物の陰にまで歩いていく、傍のコンビニに足を向ける、店員に話を聞くことにする。
「済まぬが店主、そこな会場で軍人を見かけはしなかっただろうか」
「え、ああ、見たよ。外人さんが沢山そこ歩いてたな」
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