中国軍日本方面軍

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「マリー中佐だ。情報に感謝する」 「中佐殿、あの司令部がガンです、しかし伏兵が。橋の東からは援軍が暫くえられません」 「そうだな、それでも俺はやらねばならん。これだけ詳細なデータがあれば可能だ」 「ご注意を」 「おう、任せておけ」  ――こいつは凄いな! 罠と解って食い破る、それしかあるまい。  部隊を三段に分けて南進させる、衝撃力が減るがこうするしか突破を見込めなかったのだ。兵力が足らないことで泣き言を言うつもりなど無い。 「俺だ、自衛隊に背中を守らせる」 「おっと、ありがたいです。それなら心置きなく暴れられます」 「その位働いてもらわねば困る。この戦いは日本のものだ」  返事を聞くわけでもなくまた唐突に通信が切れる、司令官は忙しいのだ。 「前後に部隊を分ける、前衛はドゥリー大尉が指揮を執れ、中尉らは指揮下に入るんだ」  ――居場所がバレてる伏兵なぞにやられるものか!  マリーの周囲の部隊が速度を上げて前進していく。ストーン中尉はそれだけで自分のしなければならないことをしっかりと把握した。 「帰ったら樽で酒を奢ってやる、行くぞ!」
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