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黒の四ツ星軍旗を掲げている部隊が、百将団の待ち伏せポイントど真ん中に突入した。満を持して一斉攻撃を行うも、乱れぬ隊列でそのまま直進するではないか。足を止めないまでも脇道に回避するだろうと考えていた伏兵部隊がその場に置き去りにされる。
それを追いかけて攻撃しようにも後衛が邪魔する。完全に部隊をスルーしてしまった。
「左手の伏兵部隊に集中攻撃、迂回して前衛の支援だ!」
マリーの背中は自衛隊普通科連隊が守る。正面と側面だけと三面では負担が全然違ってくるのだ。
「前衛、敵司令部と交戦中!」
まさか正面切って戦うことになると考えていなかった敵は衝撃を受けて陣形が崩れる。有効な射撃ポイントがズレてしまったことで混乱した。
――少しだが余裕が産まれた! チャンスだ。
「ハマダ大尉、公道724号を行って橋の防衛部隊を側面から攻撃だ」
「ウィ コマンダンテ!」
現場の裁量で急遽攻撃目標を変更する。がら空きの側面から機関砲の射撃を受けて大被害を発生させる。耐え切れずに浮き足立つ。
――いけるか? 橋を先に開放させる!
「俺達もあの防衛部隊を攻撃するぞ」
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