壱
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・・・あの日、あの時もう少しの勇気があれば・・・ ・・・あの夜の貴子にもう少しの自信があれば・・・ もしかしたら、未来は違ったのかもしれない。 貴子を見ていたと・・・ 貴子が欲しかったんだ、と言ってくれたカレ。 貴子は自分の見ている、 目の前にあった全てを信じて・・・ ただ、その胸に飛び込めばよかった・・・ それだけの事が怖くてできなかった。 ・・・そして、永遠に、失った・・・
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