壱
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あんな想いを貴子は歩にしてほしくない。 一度、失ったモノは、時は・・・ ・・・・・・決して、取り返す事が出来ないから・・・ 貴子は振り返り、我が家を見上げる。 『・・・独り、じゃないもんね・・・』 そう思える事が心強い。 さて、と貴子は真っ直ぐ顔を上げて歩き出す。 もう、俯き、生きる時間は終わった。
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