01

5/7
前へ
/9ページ
次へ
あ、ダメだ、なんかすげぇ嫌な予感。 「へ、あ?え?俺に、後輩…っすか?いやいやいや…」 「今年、採用の新入社員。俺がここに引き抜いた。わかるか?俺のお墨付きだ。」 ニヤリと、笑った先輩。俺、たまにこの顔がすんげぇ嫌いだ。 「は、はい…」 そんな時、コンコンっとノックの音。 「お、きたか。入って」 なんかすげぇ楽しそうな俊介先輩。俺はどんどん不安が募っていく。 そりゃ俺も入社したての新入社員じゃないし?ある程度仕事は出来ている自信もある。けど、精一杯なんですよ…先輩たちについていくのが… 俺はもともと仕事の出来る人間じゃないし、いっつも必死で、イケメンで何でもこなす先輩たちに憧れて、なんとかやってきたわけですよ…まだまだ教わりたいこともある。 …のに、俺に、後輩?プレッシャーでしかない。色んなことで、ぱんぱんなんすよ 「失礼します。」 と、聞こえた声に、背中が汗ばむ。 ガチャリとドアが開く音がして、俺も嫌々振り返る。 どあああああああああ ほらね、想像通り くっそイケメンだ!!!!!!! .
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

431人が本棚に入れています
本棚に追加