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あ、ダメだ、なんかすげぇ嫌な予感。
「へ、あ?え?俺に、後輩…っすか?いやいやいや…」
「今年、採用の新入社員。俺がここに引き抜いた。わかるか?俺のお墨付きだ。」
ニヤリと、笑った先輩。俺、たまにこの顔がすんげぇ嫌いだ。
「は、はい…」
そんな時、コンコンっとノックの音。
「お、きたか。入って」
なんかすげぇ楽しそうな俊介先輩。俺はどんどん不安が募っていく。
そりゃ俺も入社したての新入社員じゃないし?ある程度仕事は出来ている自信もある。けど、精一杯なんですよ…先輩たちについていくのが…
俺はもともと仕事の出来る人間じゃないし、いっつも必死で、イケメンで何でもこなす先輩たちに憧れて、なんとかやってきたわけですよ…まだまだ教わりたいこともある。
…のに、俺に、後輩?プレッシャーでしかない。色んなことで、ぱんぱんなんすよ
「失礼します。」
と、聞こえた声に、背中が汗ばむ。
ガチャリとドアが開く音がして、俺も嫌々振り返る。
どあああああああああ
ほらね、想像通り
くっそイケメンだ!!!!!!!
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