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「そうやって、いつまでも俺らが世話してたって仕方ないだろ?いつまで、俺らはお前らの面倒を見る?俺らだって、いつまでもお前や新人に構ってられなんいんだよ。わかるな?」
真剣な眼差しで言う俊介先輩の言葉は痛いほど突き刺さった。俺は本当に先輩たちに甘えてる。
「はい。分かります。」
「聖、次はお前の番だ。お前もそろそろ、次へ進む頃だ。…期待してる。」
最高にかっこいい顔で俺の胸のあたりを軽く叩いた俊介先輩はそう言って去っていく。そんな背中を見つめながら、改めて思う。
やっぱり、この人は最高だ。憧れて仕方ない。俺だって、この人に近付きたい。
「よーっし!!!玉置!!!なんでも俺に聞け!!!」
やる気MAX!!!!今の俺ならなんでも出来る気がする!!!!俺だって、やろうと思えばかっこいい先輩になれる!いや、やってやろーじゃねぇか!!!
「うっす!早速聞いていいですか!?」
爽やかな笑顔が眩しい。ああ、これが後輩…若いぜ…俺もこの頃、やる気と自信に満ち溢れてた。
「おう!!なんでもドンと来いだ!!!」
「先輩って、彼女いますか!?」
「…は…?」
こ、これが現代っ子なのか…?
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