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第1話
「「俺/僕と付き合って下さい!」」
「えっ・・・」
こんにちは、私は赤根乃菊(アカネ ノギク)といいます。冒頭からとんでもないことがおこっています。ただ今幼馴染みの大海晴(オオミ ハル)と、晴の友達で不良の狛田辰(コマダタツ)の二人に告白されています。壁ドンという形で・・・。何故こうなったのか・・・それはこんな経緯である。
遡ること二時間前・・・
乃「晴!見てみて!」
晴「水鉄砲?」
乃「そう!でも、ただの水鉄砲じゃあないんだ~」
晴「何が違うの?」
乃「何と!恋が叶う水鉄砲何だって!」
晴「・・・それっ、いくらしたの?」
乃「千円!」
晴「返してきなさい!」
乃「何故だ!?」
晴「そんな怪しいもの買ってくるからだよ」
乃「だって晴が恋人ほしいとか言ってたから・・」
晴「乃菊・・・」
乃「てのは、建前で面白そうだから買ってみた(笑)」
晴「一度でも信じた僕がバカだった」
乃「まあまあ、と言うことで使って見ようと思う!」
晴「コラコラ、早まるじゃない。しっかり使用方法見なさい。てか、返してきなさい!」
乃「返さないよ!てか、昨日使用方法は読んだよ!」
晴「じゃあ何て書いてたの?」
乃「えっと、《使用する場合は複数の異性がいる前で使用してくださいね☆》って書いてた!」
晴「ちょっと待ちなさい」
乃「??」
晴「それおかしいから」
乃「何が?」
晴「複数の異性ってとこだよ!何で1人じゃないの!?」
乃「知らん」
晴「はあ。「晴ー」あっ、辰」
辰「どうした?ため息なんてついて?」
晴「実は乃菊が「エイッ!!」うわっ!冷た!」
辰「冷て!何すんだ乃菊!」
乃「何となくかけてみた(笑)
これで二人の恋も実るだろうね(笑)」
晴「・・・」
辰「・・・」
乃「あれ?二人ともどうし「ドン!」うわっ!」
ただ今二人に壁ドンをされています。何故に!?
乃「あっ、あの~お二人さん大丈夫?」
晴「乃菊は、いつも僕のいうこと聞かないくせに、何でこんなに可愛いの」
乃「はあ?」
辰「いつもいつも、俺の周りをウロチョロしては、悪戯してくる鬱陶し奴・・・なのに今日は何て綺麗なんだ」
乃「辰?頭大丈夫か?」
晴「そんな乃菊が好き」
辰「そんなお前が好きだ」
乃「どういうことなの!?」
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