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腹がたつことに女泥棒は大爆笑しくさった。
「言うじゃない。高広くん」
馬鹿にされているようで、とにかくムカつく。
「ま、そうなったらそうなったで、青少年の自由だからね。あんたが彼女を無理やりなんてことをしないならOKよ」
女泥棒は鮮やかなウインクをひとつ寄こす。
「――バッ」
「冗談よ」
高広がマジギレする前に女泥棒が折れた。
「高広くんを紳士と見込んでのお願いよ」
勝手に見込まれても迷惑極まりない話だが、
「高広くんの家って、ちょっとした要塞よね」
女泥棒はにっと笑う。
「あたしが忍びこめないセキュリティシステムって、初めてだわ」
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