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とりわけ御無沙汰である場合、躊躇いや恐怖感を取り除いてあげないといけない。リラックスしてもらわないと、セックスを堪能してもらうことは難しくなる。
裕美子さんは両脚を閉じて、僕の愛撫を受け続けていた。キスと指先を這わすソフトな愛撫で、性感帯を掘り起こした手ごたえはあった。今日は女性の喜びを存分に味わってもらいたい。
それにしても、裕美子さんは可愛らしい。年上の女性だけど、反応がとてもいじらしい。快感を覚えているのに、声を上げまいと必死に堪えている。恥じらいと戸惑いが見てとれる。未経験の少女を抱いているような錯覚を覚えるほどだ。
それでも時間をかけた前戯によって、裕美子さんの身体はほぐれてきた。彼女の仕草とにおいによって、秘所の状態はわかっていた。充分に潤みきって、僕を受け入れる準備は整っているはずだ。
僕の方はニュートラルだが、いつでも、バナナのように反り返った状態に変えられる。
「そろそろいいですか?」
コクンと頷いた。僕は素早く、避妊具を身につける。ここで手間取っては興ざめだ。新人の頃は、いかに速く装着するか、繰り返し練習したものである。今は手元を見なくても、数秒で装着することができる。
裕美子さんの伸びやかな両脚を開き、僕は上体を滑り込ませる。常連さんなら、太股の内側に舌を這わせたり、敏感な粒を舌先で転がしたりするのだけど、裕美子さんが恥ずかしがるだろうから、今日は省略する。
裕美子さんのそれを視界の隅で確認した。僕のそれがバナナなら、裕美子さんのそれはザクロに似ているかもしれない。
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