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女性のそれは謎めいていて、とても興味深い。人によって色と形状が異なり、生み出す快感も個人差が大きい。人それぞれの好みがある。
優しく抱いてほしい、というのが基本だろうけど、強引に責めた方がベターなこともある。相手によって、変化が求められる。当たり前だけど、ただ挿入すればいい、というものではない。
だから、僕は肉体を介して、お客様と対話する。プロとして最も大切なことは、お客様の趣味嗜好にアジャストすること。
特に裕美子さんのように、初めてのお客様の場合、念入りな準備と手続きが必要になる。もちろん、僕のバナナをスムースに受け入れてもらうためだ。
「いきますよ。もし痛かったら、仰ってください」
バナナの先端をザクロの入り口に潜らせる。よく潤んでいたせいもあり、思いがけず、スルリと半分ほど滑り込んだ。
裕美子さんが悲鳴を上げた。刺激が強すぎたらしい。僕は慌てて、バナナの先端を入り口まで引き戻す。
「大丈夫です。ゆっくりいきますからね。乱暴には扱いませんから」
裕美子さんは眼を固く閉じて、僕にしがみついている。御無沙汰ということだし、通路が狭いことは予想がついていた。無理をせず、ゆるやかに腰を使っていく。
「裕美子さんのペースに合わせますから。痛みはありませんか?」
裕美子さんは慌しく、首を横に振った。
僕を指名する女性の3割は、セックスレスに悩む方々だ。セックスを忘れかけていた方に、女性の喜びを思い出していただくには、体力やテクニックよりも対話とコントロールを必要とする。
僕は女性の身体の探求者になる。バナナの先端を送り込んだり回転させたりしながら、ザクロの快感ポイントを探っていく。
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