850人が本棚に入れています
本棚に追加
裕美子さんが可愛らしく、声を上げ始める。不遜な表現かもしれないけど、女性は楽器に似ている。扱い方次第で、美しい音色を奏でるからだ。
セックスにおける女性の声は、いつだって耳に心地好い。裕美子さんの反応は次第に、少女のものから成熟した女のものに変わっていく。
僕の腰を積極的に受け入れ始めた。バナナの硬さと大きさが馴染んできたようだ。裕美子さんのポイントもすっかり把握できた。僕は動きを止めて、彼女の耳元で囁く。
「裕美子さん、少し冒険をしてみますか? 嫌だったら仰ってくださいね」
そう断わってから、僕は呼吸を整えて、下半身に力を込める。それまでのセーブを解除したのだ。
「ええっ、どうしてっ!?」
裕美子さんが驚きの声を上げた。バナナの硬度と大きさが増したせいで、通路の圧迫感を覚えたのだろう。だけど、拒絶の気配は見られない。
僕はゆっくりと腰を送り込み、裕美子さんのポイントを突いていく。理性を失った高い声が上がった。
ピストン運動を早めたわけでも、ザクロの奥底を突いたわけでもない。ごくノーマルな動きで、快感のポイントを軽く突いただけだ。
でも、ただそれだけで、裕美子さんはたちまち、エクスタシーに達してしまった。元々、感度が良いのだろう。体内にバナナを収めたまま、身を捩り、腹筋を震わせている。立て続けにエクスタシーに襲われたようだ。
「大丈夫ですか?」
髪の毛をなでながら問いかけると、裕美子さんは何度も首を縦に振る。僕の胸に顔を伏せたまま、恥ずかしそうに言った。
「久しぶりなのに、とてもよかった。シュウくん、あなたを指名して正解だったみたい」
それは何よりの褒め言葉だった。
最初のコメントを投稿しよう!