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アレクス「いい加減にしないか、ライナルド。この式典は世界中に放映されている。あまり恥を晒すな」
ライナルド「んごっ……が~……」
ライナルドの隣に座る新ゲインガーナ国王アレクスが、ライナルドの肩を軽く揺すった。
しかしライナルドは不機嫌そうにその手を払い除け、鼻ちょうちんの作成に移る。
世界的科学者ドクター・フランケンの手により普及したテレビカメラが、その様子を無慈悲に映す。
それを見た大魔王は、腕を組んで息子に話しかける。
大魔王「……ルシファー、貴様もだ。我々は誇り高い魔族の代表としてこの場に招かれている。少しはその自覚というものをだな、アッすいません、おトイレどこにありますか?」
ルシファー「説教終わるまで我慢しろよ」
大魔王「お前が説教してるみたいに言うな」
呆れ混じりの苦笑いを浮かべる観衆の後ろで佇む聖騎士レンとその同僚ラムナ、そして大魔王の部下ベリト公爵とメイド長セーレは、恥ずかしげに手で顔を覆った。
厳かな雰囲気が一瞬にして崩れ去ったその時、城の天井がまた一瞬にして崩壊し、観衆の頭上に降り注いだ。
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