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  カァッと真っ赤になった貴子。 淳は目を反らすように俯いた。 「一目ぼれ、だった・・・」 貴子は動悸で 苦しくなった胸を咄嗟に手で押さえる。 淳も恥ずかしいのか、 額に右手をやって、顔を隠す。 「お前はまだ、大学生だった。 知らないだろう? 俺が客のフリして、銀行マンの顔をして・・・ 店番をしているお前に会いに行っていた事・・・」
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