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シュウにぃから離れたくて席を立った。
洗い物しちゃおうかな。
「姉貴、俺が今日は片付けやるからいいよ。風呂でも入ってきたら?」
空いたお皿をキッチンに運んでいたら、新が後を追ってきた。
「そうさせてもらおうかな?いつもありがとう、新」
「いいよ…。さっきさ、シュウにぃと話していただろ。送ってもらったって、誰に?」
やだ、聞かれていたの?
「うん…。あのね、タイミングが分からなくてまだ言ってなかったけど、同じ会社の人。同じ電車だからかな、送ってくれて」
「前に話していた、鬼主任?」
そんな風に話したんだっけ…?
別に悪いことしてるわけじゃないし、隠す必要もないよね。
「実はそうなんだ。私の上司、佐伯主任なの」
「えっ?さいき…さん、だって?」
新が不思議そうな顔で見てくる。
何か腑に落ちないって言いたげな…。
「なあ、まひろ。明日さぁ、兄貴の彼女に会うって…」
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