イチにぃの苦難②

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それから15分ほどで修一が来た。 「お前、メシは食ってないのか?」 「まだだけど、帰ってから食うよ。母さんが作ってくれてるらしいからさ」 母さんも、息子が帰ってきてやはり嬉しいと見える。 コイツなりに親孝行してるんだろうな。 「で、お前が俺のとこにくるなんて、どうしたんだ?」 「兄貴……。まひろに男がいるって聞いたけど……。翔、なのか?」 「は?なにお前、その情報どっから!?ていうか、いつの間に!!」 ダメだ、予想外過ぎて動揺を隠しきれなかった。 「兄貴も知ってるってことは、本当なんだな……」 おお、思った以上にダメージ受けてるらしいな! そうだ、修一。 現実を見つめろ! ここはもう一発、お見舞いしとくか。 「お前にとってはショックだろうけど本当だ。俺なんて、翔とまひろがキスしてるところを見てしまったんだからな……」 ふふん、どうだ修一。 参ったか?
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