第1章

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何もない。 何もない。何もない。 何もない。何もない。何もない。 【俺】という存在に、意味なんてない。 だから、この話を聞くやつらも、きっと、何もない。 人生なんて、所詮そんなもの。 生きているうちに、その存在が成すべきことに巡り会うなんて、きっと、嘘。 流され、浮かび、そして沈むのが、きっと、真実。 お前にもわかる。 お前なら、きっと。 さあ、俺と行こう。 果てのない絶望の日々を。 憎み、苦しみ、妬み、全ての命に、この気持ちを味あわせてやろう。 お前は何も考えなくていい。 ただ。 こうして、【手】を振るだけでいい。 FIN
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