第11話

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後頭部から聞こえる声が少し低くなった。 けれど、身体に巻きつく腕を解く気配はない。 呆れられてはいないと思う。 「……明日だって、明後日だって、来るよ」 彼の胸が背中に触れる。 「雛森が部長のことを忘れるまで」 唇が後頭部に触れる。 「俺だけが必要になるまで」 ふと見上げた天井。 視界いっぱいに広がる群青の空。 焦ることのない藍青色 消えることのない 「ずっと」 罪の色――
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